レンタルサーバーのディスク容量 表[#10]

サーバーのディスクに保存するものは、自分で運営するホームページ(ブログ、webサイト)のデータ、メールのデータ、また自前のバックアップを設定する場合はそのデータ、他にもHTMLで作成するサイトのデータなどがあります。

ディスクには「ファイル」と呼ぶまとまりの形態でデータ(情報の小さな単位)を保存しますが、文字ファイル、画像ファイル、音声や動画ファイルの順に、より多くの量を消費します。

ディスク容量が多いほどたくさん保存できますが、それだけレンタルサーバーの料金も増加するのが普通です。

表をからわかりますが、ディスク容量の多いプランでも必ずしも料金が高くないものもあります。

サーバーのディスクの種類には3つあります。

・通常の HDD(ハードディスクドライブ, Hard Disk Drive)
 普通のPCなどに付いているものと同じです。
 記録する媒体の中身が円盤状であることからそう呼びます。

SSD(ソリッドステートドライブ, Solid State Drive)
 実体は半導体メモリで、動作速度が早いのが特徴ですが、高価です。
 記録容量は少ない傾向にあります。

・フュージョンドライブ(Fusion Drive)
 HDDとSSDを組み合わせたシステムで、両方のいいとこ取りの特徴があります。

処理速度について

処理速度はSSDが最速で、フュージョンドライブ、HDDの順です。

「処理速度は重要なのか?」という問題については、閲覧者の数と関係します。閲覧者が多いほど速度は重要ですが、あらゆるwebサイトの閲覧者数は多い訳ではないのでいつも重要ということではありません。

ディスクの容量について、公開するホームページ(ブログ、webサイト)の規模が大きなればなるほど記録する容量は増えます。同じように、複数のサイトを運営する場合は、その数が増えるほど大容量のディスクが必要です。

比較表にあるなかで具体例で示すと、Xrea は無料のレンタルサーバーですが、記録容量は 1GBで、いろいろ使い始めるとこの容量では不足します。その次に少ないのは、フレンドサーバーの2GB SSDがあります。はじめはこれでもいいかもしれませんが、そうたくさんは使えません。

ディスク容量について

ディスクに保存できる量は、ディスク容量以外にファイル上限数が関係します。
というのは、先にファイル上限数に達してしまい空き容量をまったく使えない状況が起こります。

「ファイルの上限数」の項目をご覧ください。

レンタルサーバーのドメイン数はどれだけ必要? 表[#14]

取得した複数のドメイン名でそれぞれのホームページ(ブログ、webサイト)を運営する場合は、これはごく当たり前の使い方ですが、必要な数のドメイン数を登録して利用できるかどうかが問題です。

登録できるドメイン数を問題にするのは、数が多いほど利用料金が高い傾向にあるためです。
なかには月額500円程度でドメイン数は無制限のレンタルサーバーもあります。

1つだけのホームページを運営するのであれば、登録できるドメイン数(独自ドメイン数)は1つで十分です。

100個のホームページを運営するには、同じ数のドメイン名を登録できる機能が必要です。

ドメイン名について、普通に「ドメイン」という場合は主ドメインのことです。

独自ドメインは主ドメインのことで、希望する名前を購入して登録することができます。ただ、完全に同じ名前が登録済みのときは使用できません。

ドメイン名は、主ドメインの下にサブドメインを作ることができます。サブドメインは購入するのではなく、購入した主ドメインの下に自分で作成します。

レンタルサーバーの特定の料金プランで、使用できるサブドメイン数の記載がないことがあります。この場合は主ドメインとの合計した数まで利用できます。

サーバーの種類(使われ方)

サーバーの種類にはいくつかあります。

ここでは、レンタルサーバーの使われ方で分けた種類について説明します。

・共用サーバー(Shared Server Hosting)
・専用サーバー(Private/Dedicated Server Hosting)
・仮想専用サーバー(VPS: Virtual Private Server Hosting)

共用サーバーは複数の利用者が1台の装置を共用します。料金は専用サーバーと比べると安価です。

共用サーバーでは、複数の利用者が装置に備わるCPUとメモリ(サーバーの心臓部)、ストレージ領域(ディスク)、通信回線の容量(バンド幅)その他を共用します。

専用サーバーは1台の装置を1人で独占しますが、おのずと料金は高額です。1人で独占するため装置の性能を最大限まで利用できます。

共用サーバーは乗り合いバスで、専用サーバーはタクシーのようなものです。

仮想専用サーバーは1台の装置を複数の人が利用しますが、装置の内部を個室のように区切られた利用ができるため、みかけ上は専用サーバーのように使えます。

そもそも、レンタルサーバーとは

レンタルサーバーは、サーバーと呼ぶコンピューターの利用を貸し出すサービスのことです。

誤解のないようにあえて付け加えると「貸し出す」とは言っても、機械を手元に貸すのではなく、インターネット上で閲覧するためにコンピューターの資源を提供します。

ホームページ(ブログ、webサイト)を公開するためにはwebサーバーの機能は必須です。

初心者のうちは「webサーバーって?」という感じかと推測しますが、インターネット上でホームページを公開するためには無くてはならないものです。

webサーバーは閲覧する人が指定したページを表示するアプリケーションソフトウェアのことで、これを設置したコンピューターの意味もあります。レンタルサーバーが提供するものは、いっぺんに多くの人が閲覧しても耐えられるように性能を考慮してありますが、それでもピンからキリまであります。

個人用のPC(パーソナルコンピュータ)は、そのままではホームページをインターネット上で公開することができません。

実は、やろうと思えば、個人のPCにwebサーバーのアプリケーションを設置してインターネット上で公開することもできますが、手間がかかります。しかも24時間の連続運転は当たり前で、電気代はかかる上に不具合や故障も考えないといけません。

閲覧者が少ない内は大丈夫ですが、非常に増えると表示が遅いなどの不具合が出そうです。公開したサイトの人気が上がり、非常に増える場合は問題があり、使用に耐えない状況になることが予想されます。

そこで、レンタルサーバーを利用すると料金はかかりますが手軽です。安いものは月額500円に満たない料金で借りられます。

無料のものもありますが機能や容量などが限られます。たとえばエックスサーバーでも無料のプランを利用できますが、最近は当たり前でほとんど必須の暗号化通信機能 SSL を利用できません。

無料のレンタルサーバーは料金を徴収しないため、有料サービスのような保証が何もないことから、運営をいつ止められても何も文句は言えません。明日、いきなり止まることはないかもしれませんが、先の保証は何もありません。

レンタルサーバーを提供する会社はいくつもあり、料金プランは安いものから高いものまでたくさんあります。料金の違いで利用できる機能も変化します。そのなかから、最適と考えられるものを選ぶ必要があります。