レンタルサーバーの費用はできるだけ安くしたいと考えるかもしれません。
料金は月額数百円から数万円以上まであります。年間契約にすれば安くなることも多いです。なかには1時間単位で課金する時間貸しの会社もあります。
無料のレンタルサーバーを提供するところもあります。無料でブログを運営できれば節約できるとお思いかも知れませんが、無料と引き換えに大きな問題があります。大事なブログを運営するのであればおすすめできません。その理由は次の記事を参考にどうぞ。
レンタルサーバーは無料で使えるの?
共用型と専用型
料金は月額数百円から数万円以上と大きく異なりますが、理由はいくつもあります。
利用方法で分けると複数のユーザー(利用者)が共同で1台のサーバーを使うのか、専用で独占して使うのかの違いです。交通手段に例えるなら、バスを利用するのかタクシーかの違いと似たところがあります。乗り合いバスは共用サーバー、タクシーは専用サーバーです。
月額数万円以上もするレンタルサーバーがある理由のひとつは、専用型サーバーであり、性能は極限まで高いことがほとんどです。サーバーに使うコンピューターの性能だけではなく、通信回線の容量(閲覧者が多いときでも表示が早い)が大きく異なり、専用サーバーはすべてが高性能です。
インターネットにつながるサーバーはいくつもの種類がありますが、一般の利用者がレンタルサーバーと言うときは、実際にはwebサーバー(httpサーバー)のことを指すのがほとんどで、この機械に閲覧してもらうためのホームページ(webサイト)の情報を準備しておきます。
専用サーバーは料金が高いため、一般の多くの利用者は共用サーバーを使うのが普通です。共用サーバーは月額数百円から数千円程度で、値段が異なるのは、ディスク容量や、自動バックアップ機能があるか、問題が起きたときのサポート体制などの違いです。
HDDとSSD
サーバーに情報を蓄える場所は、従来はHDD(Hard Disk Drive)が主流でしたが最近はほとんどがSSD(Solid-state Disk Drive)に変わりつつあります。理由は読み書きの速度で、SSDは機械的な動作がない半導体のため桁違いに早く、サーバーの用途にはうってつけです。
余談ですが、SSDはdisk(回転する円盤)という名称は付いているものの、回転する円盤はなく従来のHDDを言い換えただけで、実際にはdiskではないRAMなどと同じような半導体素子の回路です。
また、読み書きに要する素子単体の応答時間はHDDと比べると百万倍ほど早いものの、実際の装置は複雑になるため数百倍程度に留まるようです。
個人で利用するディスク装置でも、以前はSSDは高額でしたが徐々に安くなってきました。サーバーではHDDか、またはSSDのどちらかを選ぶ場合もあり料金も違ったのが、最近はSSD一択のものもあります。
ディスクの容量とファイル数の上限
サーバーに情報を蓄える場合に、まず十分なディスク容量を準備しておかなければなりませんが、ファイル数の上限が問題になることがあります。どういうことか説明すると、ファイル数が多いとディスク容量に達する前にファイル数の上限で制限がかかり、それ以上は記録できない事態が起こります。
ひとつの例ですが、実際に筆者の場合は、ディスク容量は約2.2パーセントしか消費してない状態で、ファイル数は上限の約33パーセントを消費してます。もし、このまま同じ調子でファイルが増えることを仮定すると、ファイル数が上限の100パーセントに達したとき、ディスク容量は約6.6パーセントで、容量の9割以上は空いたままです。
ファイル数の上限はサーバーを提供する側が決める数で、管理上の理由で上限を決めるか、または無制限の場合があります。無制限とは言っても、ディスクに格納できるファイル数はファイルシステムの物理的な制約があり、実際には有限の数です。数が非常に大きい場合は「無制限」と謳っても問題ないからです。
ファイル数の上限は公開していない会社が多いのですが、問題になる場合はこれがわかっているレンタルサーバーを使うことが必要です。なかには、ファイル数の上限がない、つまり無制限ということもあり、この場合は容量だけを気にすれば済みます。