レンタルサーバーを提供する企業はたくさんあり、いくつかは無料で使うこともできます。
ホームページ(webサイト)を作り、公開したい場合があります。無料のレンタルサーバーを使うのか、または有料のものを使うのかを決めなくてはなりません。
結論をはじめにお伝えすると、そのホームページ(webサイト)が大事なものであるならば無料のレンタルサーバーを使う選択肢を考えてはいけません。反対に、それほど大事なものなければ無料のものを使う選択肢はあります。
有料のレンタルサーバーをお探しなら、次の記事を参考にどうぞ。
レンタルサーバーの比較表と選ぶときのポイント
無料のレンタルサーバーは使えない理由を次に説明します。

そのサービスはいつまで続くのか
第1の理由は、無料のレンタルサーバーサービスは、いつまで続くのか保証は何もなく、また提供を続ける義務もなく、何もわからないからです。いきなり止まることはなくても、たとえば来月いっぱいで提供を終了するという通知が来るかもしれないです。
もちろん、有料のものでも何年何月までに停止するという通知が来ることはあり、実際に筆者はその経験があります。しかし、その時期はかなり先で、1年半後に止まる予定というように期間は余裕がありました。
レンタルサーバーの費用は年払いにすれば月払いよりも割安になることが多いです。
年払いは1年間の契約を意味しますから、少なくとも1年先までは使えると考えることができ、レンタルサーバーの提供側はその義務が発生します。提供する側が何らかの事情でできなくなった場合は、契約書にその内容の記載があるはずですが、ここでは触れません。いずれにしても、通常は1年先までは使えるのが当たり前です。
これに対し、無料のレンタルサーバーはこのような保証は何もありません。

httpsを利用できるか?
第2の理由は、これもかなり重要ですが、無料のレンタルサーバーはhttpsを利用できません。httpではなく、代わりのhttpsを使うのが重要である理由は、セキュリティです。
実際に多くの場合は、セキュリティの問題よりも次の点が重要かと思います。httpsはGoogleも推奨しており、さらに言えばhttpsではないwebサイトはGoogleからは嫌われる傾向にあります。つまり、条件を満たさないhttpのwebサイトは、集客が困難で難しくなることを意味します。
2023年9月時点で、筆者が知る限りではhttpsを利用できる無料のレンタルサーバーは存在しません。
FC2ブログは無料で作ることができるブログサービスで、httpsを利用できますが、あくまでブログサービスの域を出ず、レンタルサーバーではないのでここでは除外します。ブログサービスとレンタルサーバーの違いは、どんなwebサイトを作れるのか、自由度は大きく異なります。
自由度は、どんな機能を使えるようにするのか、またどんなデザインにするのか、などの部分のことで、FC2などは制約が大きいですが、レンタルサーバーを利用すると自由に設定できます。
FC2ブログは無料で利用できますが、サービスをいきなり終了することは考えにくいと思います。また、無料の割には豊富な機能があり良くできているのかもしれませんが、やはり上記の第1の理由に該当しますから、大事なwebサイトに使用するのはおすすめしません。
httpsについて簡単な解説
ここでは込み入ったことは省いて簡単に説明しておきます。
httpsはSSLという技術を利用して通信を暗号化する仕組みで、webサイトを利用するユーザーのセキュリティを確保します。SSLを利用しない、通信を暗号化しない場合はhttpを表示します。
ここで言う通信は、webサイトを利用するユーザーが開いたブラウザと、閲覧中のwebサーバー間の情報のやりとりです。
閲覧中のwebサーバーが、たとえばクレジットカードの番号を入力する場面であれば、もうhttps以外には考えられませんが、そこまでセキュリティに気を使わない通常の場合でもhttpsはほとんど当たり前になってきました。
海外のwebホスティングサービス(=レンタルサーバー)を利用する場合ですが、無料のものは登録した個人情報を業者に売り渡すことがあるようです。まさかパスワードは漏らさなくても、登録した名前やメールアドレスは第三者に知らされると考えたほうが良さそうです。日本国内ではこんなことはないと思いますが、海外のwebホスティングサービスを利用するときは注意が必要です。
やっぱり無料のレンタルサーバーは使えない
以上の理由から、大事なブログ運営する場合は、無料のレンタルサーバーは使えないと判断すべきことがおわかりかと思います。
有料のレンタルサーバーをお探しなら、次の記事をご参考に。
レンタルサーバーの比較表と選ぶときのポイント