ホームページ(webサイト)でWordPressを使うのは、もう普通のことになったようです。
WordPressを使うためには、レンタルサーバーにデータベースの機能があることが必須の条件です。
なお、WordPressそのものは公式サイトから無料で取得でき、レンタルサーバーのなかには下記で説明するようにワンクリックで設置できるところもあります。
WordPress本体は無料で利用できますが、膨大な種類があるWordPressテーマやプラグインは、その多くは無料で入手できますが、なかには有料のものもあります。WordPressテーマはwebサイトの外観を変えることができ、プラグインは機能を追加する部品でとても一言では説明できない多種多様な機能がありますが、WordPressの管理画面からも入手できます。
データベースについて
データベースが何であるのかをごく簡単に説明すると、ユーザー(利用者)の入力した全ての情報、各種の設定情報をはじめ、記事の内容もすべてこのなかに格納します。
格安のレンタルサーバーにはデータベースの機能がないものがありますが、この場合はWordPressを使うことはできず、あきらめるしかありません。
レンタルサーバーにはデータベースの数がいくつまでという仕様がありますが、簡単に言えばWordPressで構成するwebサイトを何個まで作れるかという指標を表す数です。実際には1個のデータベースだけで複数のWordPressサイトを作ることはできますが、安全を考えると1個だけ作成するのが無難です。
WordPressの設置について
レンタルサーバーのなかには、ワンクリックでWordPressを設置できるところもあります。この場合は最小限の手間でWordPressサイトを作成できます。
もしこの機能がなくても、WordPressを設置することはそれほど難しくない作業です。レンタルサーバーの管理画面の操作やFTPソフトウェアを使ってできます。その場合はファイル転送の機能を利用することが多いですが、サーバー側にもこの機能が必要でほとんどのレンタルサーバーにはこの機能が備わっています。
PHP言語について
WordPressは、コンピュータ言語の一種であるPHPで書かれたアプリケーションソフトウェアで、サーバー(これもアプリケーションの一種)の環境の下で動作します。したがって、サーバー側であらかじめこの準備をしておくことが必要ですが、具体的にはPHP言語が動作する環境が必要です。
WordPressが動くサーバーの仕様には、PHPのバージョン(版)を表す情報があります。契約しようとするレンタルサーバーで、どのPHPのバージョンが使えるかは販売ページに記載があり、契約後に閲覧できるサーバーの管理画面でも確認できます。
WordPressを開発する公式サイトであるWordPress foundationによれば、基本的にはすべてのPHPの版で動作するはずという意味のことを書いてありますが、すべての版の環境でテストしたことを保証するものではない、という記載もあります。WordPressのバージョンも多数あるため、現実にすべての組みわせをテストできないというのが実際のところだと思います。
PHPのバージョンは数字が大きいほど新しいですが、WordPressの動作に影響することがあります。古い版では十分な動作速度が得られないことや、不具合が生じるなどの問題が発生することもあります。
レンタルサーバーの会社で有名なところは、PHPの最新版の環境も提供することが多く、サーバーの管理画面でどの版を使うのか指定して選ぶことができます。
テスト環境について
「さくら」、「COREPRESSクラウド」や「ドメインキング」レンタルサーバーはWordPressのテスト環境を利用できます。テスト環境は本番サイトで試す前に、リハーサルを行える機能です。たとえば、新しいプラグインを追加して不具合がないか、WordPressテーマを変更して見えかたがどう変化するのかなどを試すことができます。
テスト環境は自分で用意して作成することもできますが、それなりの知識やスキルが必要です。テスト環境を作るにはインターネットには接続しないローカルサイトを使うか、インターネット上のサイトを使うのか、大きく分けて2種類あります。