レンタルサーバーを提供する会社はいくつもありますが、ファイル上限数の項目は制限がある場合でも非公開のところが多く、なかには無制限のところもあります。
「ディスクの容量とファイル上限数」の項目で触れていますが、保存できる量はディスク容量だけでは決まらないことに留意すべきです。
ファイル上限数を使い切ると、空き容量はまだあるのに保存できない状況が実際に発生します。
これからレンタルサーバーを利用しはじめる段階では、この項目を心配する必要はないと思いますが、ディスクをたくさん消費する状況がある場合は考えておかなくてはいけないものです。
ファイル上限数を公開するところは、個人的には良心的な会社と思います。
ファイル上限数は、ディスク内部の管理方式と関係があります。
ディスクの内部にはセクタ単位でファイルの情報を記録しますが、1セクタ=512バイトで考えます。
カラフルラボが提供する「ColorfulBox」の料金プランは共用サーバーですが、ディスクは30GBです。このプランのファイル上限数は「無制限」です。
ここに記録できるファイルの最大数は 30GB ÷ 512= 30e9 ÷ 512= 58,593,750
で、約5900万個です。ディスクの容量を表す数字はややこしく、正確な計算ではないですがいずれにしても途方もない大きな数です。
現実に1人の利用者が5900万個ものファイルを記録することはまず考えられないため、このプランのファイル上限数を「無制限」にしてあるのでは、と推測します。
別の一つの例ですが、GMOデジロックが提供する「まるっと」の料金プランは、ディスクは25GBで、ファイル上限数は100K=10万個です。
仮にこのプランを契約するなら「10万個」という数が十分かどうかを考えることが必要です。
これもあくまで例ですが、管理人が利用中のサーバーではメールのファイル数が非常に多いのですが、ホームページ(ブログ、webサイト)のデータをすべて含めると10万個を少し超えます。
ディスクの消費量は、その内訳はWordPressサイトの自前のバックアップデータが大半を占めるのですが、約3.7GBあります。この例では25GBの容量を使い切る前に、ファイル上限数が先に限界に達する例です。