DNSルート (DNS root)

DNSルートは、DNSコンテンツサーバを階層化して構成したときの起点にあたるノード(節)を示す論理的な場所のことです。DNSルートには、DNSルート・コンテンツサーバを設置してあります。

DNSルートは、インターネットが機能するためには非常に重要な要であり、もしここで稼働するすべてのサーバに障害が発生するとインターネット全体は機能不全に陥ります。

一台の装置ですべての要求に応えることは、様々な観点から現実的ではないため複数の装置で構成しますが、外からDNSルートを見たときは一台の装置に見えるように工夫がなされています。

実際には13クラスタ(集団)、つまり13のグループに分かれてサーバを設置してあります。

一つのクラスタでは複数のサーバマシンが稼働しますが、クラスタごとに一つのIPアドレスが割り当てられます。
複数の装置が一つのIPアドレスに見えるための仕組みがあり、IP Anycast により実現します。

13のグループは全世界の様々な国に分散し、DNSルートは、全世界では1000台近いサーバマシンが稼働中です。

DNSルートはまた、ドメイン名と密接な関係があります。

ドメイン名やDNSルートの詳細は、次の記事をご覧ください。
ドメインとDNS